ウチは『止まり木』みたいなところです
2024/11/29
長くいられる「居場所」を探している子もいれば、ちょっと羽を休める「止まり木」が必要な子もいます。
今回は、そんな話です。
さてフリースクールに限らず、学習塾も習い事も、長く同じところで過ごせるところが見つかったら幸せです。
もうその教室が自分の第二の家になっている。
そこで過ごす時間が習慣になっている。
それはやはり素敵ですね。
子供たちの1年間は大人の1年間とは違い、とても長く濃密なものです。
もし年間、それこそ数年間、学校以外で信頼して通える場所があれば、とても大事な経験となるでしょう。
さて、その上で言いますが。
私たちのフリースクールは、短期の利用でも全然かまいません。
ホントに一か月だけ通ってくれるのも、全然アリなのです。
一日の中で言っても、必要な勉強だけしてピュッと帰宅する子もいて、それはそれでアリだと思っています。
完全に個別の塾か自習室のように利用している子だってたくさんいます。
「来月からもう一度学校にチャレンジするから、ちょっとだけ勉強する場所を貸して。」
私たちはそれでも全然ウェルカムですね。
色んな利用の仕方の子がいます。
数年通ってくれる子もいれば、数週間だけの子もいるんです。
意外とそうしたお問い合わせも多いです。
例えば、これを書いているのは11月末ですが、
「4月から学校に通うので、それまでなんですけど…。」
といったご新規のお問い合わせ。
と思ったら
「やっぱり、1月から学校行ってみることになりました!」
と、結局ひと月ぐらいでバイバイするのもある話です。
それがその子に必要なら全然オッケーです。
私たちのフリースクールが、長くいられる居場所ではなかったとしても、
その子が次のステップに進む途中の、ちょっと立ち寄った場所であればそれでいいんです。
「二学期から、どうなるか分からないんですが…。夏休みに勉強に追いつきたくて…」
「高校受験までの、数か月、勉強だけを見てほしいんですけど…」
「学校に通いながら、でも毎週一日だけ、フリースクールに来たくて…」
「4月までの一ヵ月、生活リズムを調整したくて。」
それが、その子に必要なことなら、フリースクールを利用して全然いいんですよ。
学校に行けない、塾に通うのがハードル高い。
そんな中途半端で、行き場がない時に、ちょっと立ち止まれる「止まり木」として使ってくれても、それでいいんです。