学校に行けないときの学び3
2025/02/24
学校に行けないときの学び3
興味を持てるものを一緒に探そう
ブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
子どもが不登校になって、家にいる状態になり、何もしなくなることで、お母さんの不安な思いは、ものすごく高まります。
このままではどうなるの?小学生、中学生だと高校くらいは行って欲しいけど、行けるの?と思われることは、どうすることもできない事実です。
子どもが学校に行けないと言い出した時に、ある程度は行かせる努力をしてみて、これは、本当に無理だと思ったら、「命の危険があるから行かないのだ」くらいに考えて、お母さんの気持ちを切り替えて、家にいさせてあげることです。
ある程度まで、「学校に行って!」と行く努力をさせてみて、それでも行けないなら、「無理していかなくていいよ」とお母さんが気持ちを切り替えてしまうことで、次の動きが早くなります。
それでも、子ども達はしばらくは何もできません。
そのこともあらかじめ知っておかれるといいと思います。
知っておいていただき、「しばらくは何もできなくていいよ」と声をかけてあげて、ゆっくりさせてあげていただくと、思いのほか早く、動き出せるかもしれません。
そこで、家の中で、落ち着いてきたら、勉強ではなく、「雑学」を一緒に学んでみられることをお勧めしています。
どのようなことかというと、例えば、料理を一緒にしてみながら、トマトにはどのような栄養分があるか、とか、豚肉にはどのようなビタミンが多く含まれているかとかを一緒に調べてみるのです。
お料理の中身には興味を示さなかったとしてもかまいません。
テレビを一緒に見ながら、テレビの中身の話を一緒に考えたり調べたりしてみるのです。
国会でのことを話していたら、「衆議院の議員さんって何人くらいいるんだろう?」とか「そもそも国会って何しているところなんだろう?」と一緒になって考えて見るようにしてみるのです。
「そんなん知らん!」「どうでもいい」という反応が返ってくるかもしれません。
それでもいいのです。
そこで、お母さんは、自分が切り出したことについては、調べてみるのです。
そして、「衆議院は465名、参議院は248名もいるだって!」と話をふっておくのです。
興味をもっていなくてもかまいません。
お母さんは、調べることをちゃんとしている、知ろうとしていることを伝えておくだけでいいのです。
それを繰り返していると、何か、興味を示すものがあるはずですから、それが見つかるまで焦らず繰り返しておくことです。
実は、興味のあることが見つからなくても、これを繰り返しておくことが、学校で学習する内容にほとんどが関わりのあることばかりなので、必ず役に立つときが来ます。
動き出すまで、一切、勉強の話はしない方がいいです。
あくまで自分で動き出すまでは、待ってあげるのが基本です。
ただし、お子さんが小6、中2の場合だけは、声をかけてもいいかもしれません。
小6の場合は、「中学生になる前に小学校の内容は復習しておこうか」と言ってあげると、中学生になったら学校に行けるかも知れないと思ってくれるかもしれません。
中2の場合は、「中3になったら、高校のことも考えないといけないから、中2までの内容を勉強しておいたら?」と言ってあげることも必要かもしれません。
「勉強しておいた方がいいよ。そうでないと高校行けなくなるよ。」という、不安にさせる言い方は絶対にダメです。
「高校入試に出るの問題の半分くらいは中2までの内容だって。だから、中2までの内容をしっかりとやっておくと、高校にも行きやすいよ!」と、前向きになれる話し方をしてあげる必要があります。
こうして、小6、中2以外の学年の子どもについては、とにかく「雑学」をたくさん知ってもらい、興味を示すものを一緒に探してあげてほしいと思います。
実は、そのことで、学校で学ぶべきことを、自然と身に着けていってもらうことができれば、学校に行けなかったけど、家にいたことをものすごくプラスにとらえることができるようになります。
この、学校で学ぶ基礎知識を自然と身に着けること、そして、学校に行けなかったけれども、それでも良かったと受け止められることの2点において、このことが子どもにとって大きなプラスになり、子ども達が自然と動き出しやすくなります。
だからこそ、お母さんが、慌てず気持ちを切り替えて、子どもが家にいることを認めてあげることが、何よりも重要なことになってくるのです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日をお過ごしください。
(T)