学校にいけないときの学び7
2025/03/11
学校に行けないときの学び7
知識を知恵に変える
ブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。
感謝申し上げます。
学校に行けないときの学びについて、ここまでお話ししてきました。
学校復帰であろうと、フリースクール等であろうと、ホームスクーリングであろうと、学んでいかなければならないことは、間違いありません。
学校のような教科学習であるかどうかは別としても、学ぶことは必要なことだと思います。
この時に、「知識」というよりは「知恵」を学ぶこと、そして、「どのように考えるのか」ということを学ぶことが必要だと思います。
「知恵」というのは、「実際に使える知識」と考えていただければと思います。
たとえば、ジャムの入った瓶のふたが開かないときに、瓶のふたが金属であれば、このふたを少し温めると開けやすくなる、というようなことです。
これは、小学生であれば、「金属は温めると膨張する」という「知識」を使っているのですが、それを知っているだけでは意味がありません。
こういう「知識」を使い、「知恵」として身に着けておくことが、社会で生きていきやすくする一つのコツだとも思います。
この「知識」を「知恵」とするためには、「どうしたらいいかを考える」ことができれば、どのように考えるのかが身に着きます。
よく、小中学生が「学校の授業で習うことなんて、将来働くときには使わないからやってみ意味がない!」ということを言いますよね。
それには、どう答えていますか?
音楽は、人の心を豊かにするとか、家庭科であれば、生きていくために使える知識を身に着けられると言えます。
でも、数学は?英語は?となると、どう答えていますか?
私は数学であれば、「条件を整理して、必要なことを考えて、計画を立てて、数学で言えば式を立てて、それを実行して、結果を出して、うまくいかなかったら、どこに間違いがあるかを考える」という考え方のトレーニングをしていると伝えています。
そして、必ず、社会に出るとプランを立て、実行し、チェックをして修正して、再度やってみる、ということをしていく必要があるのだと伝えるようにしています。
PDCAを回すということのトレーニングになっていることを、伝えるようにしているのです。
だからこそ、間違い直しをすることが大切だとも伝えるようにしています。
これを、学校に行けていないときにでも、家で少し落ち着いてきたら、何かの折に、こういう考え方を、何か押しながら、学ぶこと、身に着けていくことができれば、すごく良いと思います。
たとえば、「どうしたら効率よく部屋のお掃除ができるかを考えてみよう」とか話しながら一緒に掃除するとかもいいかもしれません。
何かしら、生活に関係のあることを使って、「知識」を使って「知恵」として身に着け、どのように考えるとよいのかということを、実体験を使って身に着けていくことができると良いと思います。
まさに学校に行けないというのが、ものすごくチャンスなのです。
なぜなら、学校の授業だと、なかなかそういう実体験を基にした考え方の習得などできません。
家にいるからこそ、できることなのです。
こういうことができるようになっていると、動き出した時に、自然と教科学習に活かすことができるようになります。
だからこそ、お母さんが、不登校になったと慌てるよりも、学校に行かないことで、知恵と思考力を身に着けるチャンスだとお考えいただけると、全く違った目でお子さんを見ることができると思います。
ぜひ一度、ゆっくりと考えてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も良い1日でありますことをお祈りしております。