「フリースクールと出席認定の話」の前にまずは昔話
2021/03/10
二十年ほど昔、はるか前になりますが、中学二年生だった私は夏から不登校になりました。
その後中学卒業までの、およそ1年半はほとんど学校に出席していませんでした。
さて、それがいつ頃の時期だったか、さすがにもう覚えていないのですが、とにかく私が中学三年生のある時に、
「あなた内申点がないから、(公立の全日制の)高校には進学できないよ」と伝えられました。
たしか親が言ってくれたのだったと思いますが、その時の両親の気持ちはどんなだったのでしょう。
たぶん 色々な思いを抱きながら、知らせてくれてんだろうな、と思います。
私はあんまりショックを受けませんでした。
当時は結構投げやりというか、斜に構えたカッコつけさんだったので、
「へーそうかい、まあそんなものなんだろうな」といった感じで、目標を県立の定時制高校の受験にさっさと切り替えました。
何より、当時の私は不登校と言っても、
「深夜まで夜更かし、昼頃起きてくる」
「家でずーっとゲーム」
「レンタルビデオで映画三昧」
「昼間っからブックオフで立ち読み(ごめんなさい)」
という、可愛げのない不登校生だったので、
「そりゃあこんなことしてる自分が、学校で勉強頑張っとる同級生と、同じように進学するのは違うわな」
と感じていました。
ちなみに当時の私はフリースクールなどには行っていませんでした。
そういった場所に行くのはごめんだ、と考えていました。
当時の私は、学校に行くか、行かないか、の選択肢しか考えていなかったのです。
高校進学も、中学に通って(普通の)高校に行く、そうでなければどんな進路先も受け入れるべき。
そんなゼロか百か、白か黒かの考え方でした。
それ以外の選択の知識もなかったし、知っていても拒否感を持ったでしょう。
やはりちょっと投げやりだったと思います。
さて、時代は変わって、近年フリースクールをはじめとする民間の施設と、学校の関係も少しずつ変わってきたのかなあ、と感じます。
そのことを知ったら、現在不登校の子どもや、その保護者の方が、何か感じることがあるかなあ、20年前の私のような、投げやりな気持ちになることが少しでも減るかもなあ、と考えています。
そこで次回は私たちのフリースクール・パーソナルアカデミーでの、学校の出席認定にまつわるお話をちょっと書いてみようと思います。