4月下旬、学校に行けなくても
2022/04/15
4月も半ば。
あっという間ですね。
この時期は、学校にウキウキで行く子もいれば、めんどくさいなとボヤく子もいるはず。
緊張しながら行く子もいるし、行きたくないと泣きながら行く子もいます。
4月はそんな季節なのかな。
何が起こるかわからん季節です。
いいこともたくさん起こる季節です。
いいことだけ起こってほしいな。
さて学校に行けなくなった期間を、どのように感じるのかは、人それぞれです。
例えば、子どもたちは突然学校に行かないと、どのように感じるでしょうか。
もともと、学校を休むことに抵抗がなかった子。
学校は休まずに行くものだと、これまで思い込んでいた子。
それぞれで受け止め方は異なると思います。
でも、これまで毎日、あるいはそれなりに学校に通えていた子どもが、連続して学校を休むということは、
もしかしたら本人にとっては相当な「不思議体験」なのかもしれません。
いつもと同じ場所にいるとしても、自分がそこにいる時間が違うだけで、不思議な感じになったりしませんか?
人気のない早朝の街中が、非日常的で妙に神秘的な風景に見えることがありますが、あんな感じ?
(でも誰もいない早朝から出勤している人にとっては、まさにそっちの方が日常なわけですが。)
あるべき時間に、あるべきところに、あるべきものがない。
あるいはその逆で、本来いないはずのものが、そこにある。
学校に行かないことに慣れてない子どもにとっては、かなりの不思議体験だと思います。
どこかフワフワ、夢見心地。時間の経つこともあんまり気にしていないかも。
それに学校に行かないと、当面の予定が全部なくなってしまう子もいるかもしれませんね。
そうなるとますますフワフワ、私はだあれ?
そういった非日常空間にいる感覚から抜け出して、学校に行っていない今この状況こそが、とりあえず自分の日常に他ならないと受け入れる。
そういった心持ちになるまでの時間も、子どもたちによって随分差があるように感じます。
さて
「うちの子、もう一週間も学校休んでいるんです! もうどうしていいのか…」
ほとほと困り果てた様子で、相談をくださる保護者の方はいます。
フリースクールのスタッフである私は、ついつい
「いや、一週間くらい、別にいいんでないの?」
と考えてしまうのですが、こういう時は私が保護者の方の気持ちに鈍感になってしまっている時なので、
これは大いに反省です。
子どもたちが、不思議時空をフワフワしていたとしても、お父さんお母さんは紛れもなく現実の日常で生活しています。
シビアで忙しい現実です。
同じ一週間でも、子どもと大人では体感時間が相当違うはず。
お父さんお母さんが、子どもが学校を休んでいる一週間を、
かつてないストレスと共に過ごしていても、何らおかしくはないのですから。
4月です。
学校が始まりました。
新しい環境がしんどくて、学校に行けない。
この4月から本格的に行けなくなった。
4月から通うよ、と言っていたのに、相変わらず通えていない。
そうしたとき、まだまだ子どもたちはフワフワ地に足が着いていないかもしれません。
お父さんお母さんとしては、焦るかもしれません。
そんな時には、例えば
「もうすぐゴールデンウィークだし、それくらいまで様子を見るか…」
といった感じに深呼吸してみてはどうでしょう。
無理にご本人を引っ張っていかなくても、今のところは情報収集や本人抜きでの各種相談などに留めておくのも一つの手だと思います。