4月はちょっと寂しい時期

4月のこの時期、いつもよりちょっと教室が寂しくなります。

この春から中学校に通うことにした子が2名、全日制の高校に進学した子が3名います。
他にも学校に週何回か通うことにした人もいます。
一度にこれだけ人が減ると、ちょっぴり寂しいですね…。

とはいえ、一人一人が「学校に行く」と決断して、勉強も頑張って（中学3年生は入試も受けて）、この四月から学校に登校します。

これ自体は喜ばしいことで、私たちもとても嬉しいです。
良き出会いがたくさんあって、楽しい時間をたくさん過ごしてもらいたいです。


しかし、私たちスタッフの側はやっぱり寂しいものでして、「寂しくなるなあ、また顔見せにきてね～」などと言っては、子どもたちの側に苦笑されているのです。


フリースクールなので、学校に比べれば「別れ」というのも、のんびり曖昧なものだと思います。

そもそも「いつになったら卒業」という決まりもありません。
もちろん書類の上で退会とか休会というのはありますが、いつお別れなのか、なぜ退会なのかといった理由はバラバラです。

例えば「学校に行くことになったから」という理由でお別れすることは、年中ありえることです。
不登校になる理由が様々であることと同じで、「二学期の初めから～」「勉強に追いついたから～」など、学校に行き始めるきっかけもたくさんあるからですね。


その子にとって私たちが必要なくなったら、一旦お別れになります。
ですから「卒業」という言葉を、あまりフリースクールで使っていません。

どこかに進学した後も、しばらく何らかの形で利用を続けてくれることもあります。
何年も顔を見てなかった子が、フラッと相談に来てくれることもあります。

また会えたらうれしいな。
そして新しい子たちとも出会えるといいな。

そんな4月です。