【再掲】4月からどうなるんだろうと不安な保護者の方へ
2023/02/13
「4月から学校に行ってみようかな…、学年(学校)も変わるし。」
そろそろお家で、そんな会話が出る時期かもしれません。
やはり4月がスタートの時期という意識なのでしょうね。
これまで全然そんな気配がなかったのに、いきなり子どもが
「4月から学校行く」
と言い出すかもしれません。
なんとなく来年も、登校したりしなかったり過ごすのかな?
そう思っていたのに、春からビシッと学校に行くようになったりして。
大人の感覚では、「予定を立てて、準備をして…」なんて考えてしまいますが、子どもたちは時々スピーディに決断します。
それに多分、何も言わなくても子どもたちは心の中で色々考えた上で「行く!」と言うのでしょう。
一方で、やっぱり子どもの方からは何も言ってこないで、「春からどうする?」とお父さんお母さんから相談しても、「うーん…」と生返事しかしてくれないかもしれません。
そういったことも踏まえると、4月に向けて大人の側が、不登校のお子さんにしてあげられることは、あまりないのかもしれません。
少なくとも「新年度、不登校の子どもを学校に登校させるためのマニュアル」なんてものはありません。
春。
進級、クラス替え。
あるいは中学、高校への進学を機に、学校に登校しようと考える子はいます。
でも、むしろ新しい環境が怖くて仕方ない子だっているでしょう。
授業についていけるか不安で、少しでも勉強を追いついてから学校に行きたい子がいます。
でも、勉強とかそういうのどうでもいいから、とりあえず教室に行くことをがんばる子だっています。
登校するからには朝からきっちり、クラスの授業に参加しないとかっこ悪いと感じる子もいれば、遅刻して保健室登校でもヘッチャラという子もいます。
4月からどんな風に学校と付き合っていくのかは、子どもたちそれぞれ違います。
ですからフリースクールとしても、
「春からどうなるかわからんけど、いつでも相談してね。教室を好きなように使ってね。」
というスタンスです。
学校に行くと決めたからフリースクールは「卒業‼」というわけではないですから。
学校とフリースクールを半分半分で通ってくれても構わない。
学校に行けない日だけフリースクールに来ても構わないし、学校の授業が終了した後に、ちょっと勉強に来るのも構わない。
うまく言えないけど、4月から不登校の子どもが学校に行くか行かないか、ということはそれくらい、「どうなるかわからん」ものなのだと思います。
実際すんなり学校に行けるかもしれません。
ちょっと登校したけれど、やっぱり行けなくなることだってあるでしょう。
昨日言ったことと違うことを言い出すかもしれません。
行き会ったりばったりで、家族みんなくたびれるかもしれません。
お母さんお父さんは、ほどほどに振り回されてください。
お子さんの言動に一喜一憂して、期待して、先回りして動いて、結局ガッカリするのはしんどいです。
無理のない範囲で、イライラしない範囲で、お子さんのために何かしてあげてください。
それでもやっぱり、何とかしなくちゃと焦って、イライラしてしまったら、私たちのようなフリースクールとか、どこかそういった相手に愚痴をこぼしに行ってくださいね。