不登校は親のせいではないし、どんな家庭にも起こりうる(その1)
2024/03/04
よく子どもは人それぞれ違うんだ、ということを言います。
そして当たり前のことですが、保護者さん、親もそれぞれ違います。
「こんな家庭、こんな親だから不登校になる」
ということはありません。
どんな風に育てて、どのような親子関係でも、子どもは突然学校に行けなくなるのです。
不登校はどんな親子にでも起こりえます。
実際に、パーソナルアカデミーに相談に来てくれる保護者さんに、大きな共通点はありません。
最初お会いするときは、少し元気がなくて、緊張してお越しになることが多いです。
しかし中にはあっけらかんと、世間話をしに来るような方もいらっしゃいます。
おしゃれな方もいれば、かっちりとした服装の方もいます。
年齢も違えば、お仕事も違います。
明るく気さくな方もいれば、初対面の私たちと会話するのは少し苦手なのかな、という方もいます。
話したいことが溜まっていて、堰を切ったようにたくさん言葉が出てくる方もいます。
何から話していいのか、ぽつりぽつり、話される方がいます。
ご両親でお越しになる場合もあります。一人親の方もいます。
引っ越しを経験したご家庭もあれば、ずっとこの近郊で暮らしているご家庭もあります。
お子さんが学校に行っていないことへの、捉え方も違います。
「もう一週間も行けていないんです」と沈んだ表情の場合もあれば、
「今年いっぱいは、のんびりすればいいと思います」と穏やかな人もいます。
本当は学校に行ってほしい、という保護者の方。
もう学校には行かせたくない、という保護者の方。
どちらもいます。
すぐに割り切ってしまい、見守る姿勢を取る方もいます。
不登校を受け入れられなくて、色々と頑張ってもダメで、大きな失望感を抱く方もいます。
学校と熱心にやり取りするご家庭もあれば、ほっておいてというご家庭もあります。
お子さんへの気持ちも違います。
うちの子は、もともと幼稚園や学校が苦手だったから、まあ仕方ない。
これまでは成績優秀で、学校も楽しそうで、急にどうして…。
自宅でゲームばっかりしていることに、辛抱ができない親もいます。
そういったことには、あまり無頓着で好きなようにさせるという親もいます。
ニコニコ笑いあいながら、楽しそうな親子もいます。
面談の際でも、「それは違うよ!」と不満そうに互いを睨みあう親子もいます。
フリースクールに求めるものだって違います。
フリースクールって何ができるんだろうとワクワクしている場合。
「こんなとこ、できれば来たくなかった」という場合。
しっかり(学校と同じような)勉強をさせてほしい。
いいや、他では経験できないことをさせてほしい。
本当に、不登校への受け止め方、お子さんへ思っていること、色々違います。
私たちは、子どもたちに「それぞれでいいんだよ」と言っています。
保護者だって、みんなそれぞれ全然違うのです。
保護者の方にも「それぞれでいいですよ」と当然言うべきでしょう。
その2に続きます