不登校は親のせいではないし、どんな家庭にも起こりうる(その2)
2024/03/08
さて前回の続きです。
昔は、子どもが学校に行かなくなると、「育て方が悪かった」「家庭の問題」といったことも言われたようです。
しかし最近はそんなことを言う人は、まずいませんよね。
これだけ不登校の生徒が多いわけです。
クラスに一人か二人はいます。
公立だろうと私立だろうと関係なく、進学校でも中高一貫校でも学校に行かない子はいます。
勉強が得意な子も、運動が得意な子も、学校に行かなくなる時は行かなくなるのです。
確かに、お子さんが学校を休むまでのプロセスで、親の影響がゼロということはありえないでしょう。保護者の接し方が、子どもを苦しめる場合もあります。
それでも、「お父さん、お母さんのせいで、学校に行けなくなった」と言っている子どもを、私はあまり見たことありません。
子どもたちはそこまで馬鹿でもないし、自分の選択に無責任でもないのです。
「成績悪いとお母さんがガッカリするから…」
「お父さんに怠けていると叱られて…」
そうした親子関係が、学校に通うことへのプレッシャーに繋がり、不登校の一因となったかもしれません。
子どもたちが、学校に行けなくなった当初「親にもう少しこうして欲しかった」と思うこともあるでしょう。
「学校に引っ張って行かれたことはしんどかった」
「毎朝、布団を引っぺがされて、起こされた」
「先生と一緒になって、何かと登校のプレッシャーをかけてくる…」
そうしたしんどさを感じる子どもはいるでしょう。
それでもなお、子どもたちの大半は、
「お父さんお母さんのせいで、不登校になった」
「今の自分のしんどさは、全部親のせいだ」
とまで、はっきりとは言わないのです。
言えないのかもしれないし、言いたくないのかもしれません。
ただ、子どもたちは心のどこかで、「そんな単純な話じゃないんよ」と思っているような気がします。
みんな、たくさんのモヤモヤした気持ちと、解決できないもどかしさを抱えています。
「お父さん、お母さんにも悪いところがあった、ごめんなさい。これからは、改善するし、一生懸命サポートするから。」
そう言われると、子どもも「そういう風に思ってくれるのか、ありがたいな」と感じるでしょう。
でも、
「だから、少しずつ学校に行ってみないか?」
と言われたら、それこそ子どもたちからしたら、「そんな単純な話じゃない!」となるはずです。
不登校は親のせいではありません。
少なくとも親のせいだけではありません
ですから、残念ですが親の姿勢が変わったからといって、簡単に解決することではありません。
むしろ親の意識が変わって、子どもとの関わり方が変化して、まだやっとスタート地点なのでしょう。
そこからが長いのかもしれません。
ですから、お父さんお母さんも、必要以上に自分を責めることはやめましょう。
もちろん大いに反省して、何もかも改めなければいけない「ヤバい親」もいるかもしれませんが、私がパーソナルアカデミーでお会いした保護者の方には、そんな方はいませんでした。
私にも悪いところはなかったか、と考えてみるのは大事なことですが、ある程度にしておきましょう。
「上手く不登校のわが子を受け入れられていない。」
「つい衝突してしまう、叱ってしまう。」
「勉強をするように仕向けてしまう、学校に行かせようとしてしまう。」
それは人それぞれです。
保護者の方それぞれ想いや状況が違うのだから、仕方ないんです。
こうしたブログを読んだり、フリースクールを探したり。
そういうことができている時点で、子どものために、どうしてあげたらいいんだろう、と真摯に考えている証拠です。
そうしたお母さんお父さんなら、時間がたてば、不登校の状態も上手く受け入れられるようになり、お子さんのことを見守ることができるようになるはずです。
保護者である前に、一人の人間であって、それぞれのキャラクターがあって、得意不得意があるはずです。
お子さんのことを真剣に考えてあげられるなら、たとえベストな接し方ができなくても、あとはちょっとした誤差にすぎません。
長く不登校の状態が続くとなった時、いつまでたっても親が暗い顔で「ごめんね、ごめんね」と謝罪してきたなら、子どもはきっとしんどい気持ちになります。
正直うっとうしいとすら感じるかもしれませんね。
「私の育て方が悪かった…。ごめんね。」
何気ない一言ですが、考えてみれば失礼な話です。
今目の前にいる子どもたちは失敗作ではないはずです。
そんなことを言うくらいなら、明るく楽しく、一緒に何かを心から楽しんであげてください。
「〇〇のそういうとこ、お父さんお母さん大好き!」
たくさんそう言ってあげてください。