「4月から、学校に行ってみようかなぁ…。」
2024/03/19
気が付けば、もう三月…。
ついこの前、お正月だったのになあ。
この時期、不登校の子どもたちと、保護者さんの中には、不安な時間を過ごしている方もいるかもしれません。
四月はみんなスタートの時期です。
そのことを考えると、気持ちがソワソワする人も多いはず。
学校に行こうかどうか迷っている子どもたちにとって、四月というのはチャンスでもあるけれど、大変緊張する時期です。
別に誰も急かしていないのだけれど、学校に行けていない子どもたちは、無言のプレッシャーを感じてしまう時期なのです。
「春からどうする?」と聞かれると、ドキリ、としてしまう子どもたちがいて、
一方では、「どうする?」と聞かなければいけない、お父さんお母さん。
難しい時期ですね。
このしんどさを、上手く解消する特効薬はありません。
学校に行かない場合、多かれ少なかれ必要なプロセスです。
一度離れた学校、教室に戻るのは、とても勇気がいるし、エネルギーが必要です。
しかも、行く、行かないの決定は、子どもたち自身に委ねられます。
不登校のお子さんは、決めなければいけません。
昔と違って、大抵の場合、学校に行かないことを、お父さんお母さんはある程度理解してくれます。
「無理しなくていいよ」と声掛けしているご家庭が多いでしょう。
「四月になったら何が何でも学校に行け」という親は少数派です。
だから子どもたちは、自分で選ぶことを委ねられます。
それ自体は正しいことですよね。
周りに「行きなさい!」と言われて、子どもたちが追い込まれるようなことはあってはなりません。
いつだって、本人の希望が第一です。
一方で、子どもたちが学校に行く、行かないを選択することが大変な作業であることも、理解しないといけません。
しんどかった時期、「もう明日から学校行きたくない」とお父さんお母さんに伝えた時も、とても勇気が必要だったと思います。
そして「四月から学校行く」あるいは「行かない」と伝える時もやっぱり大変勇気がいるのです。
きっとギリギリまで迷っているし、一度決断を下しても、自分自身がその通りに動けるか本人も半信半疑かもしれませんね。
お父さんお母さんは、どっしり構えてあげてほしいのです。
お子さんがどんな選択をしても。
また結果としてどんな形になっても。
一喜一憂せずに、ゆっくりお子さんの話を聞いてあげてくださいね。