四月、担任の先生が怖い…?(その2)
2024/03/29
さて前回の続きになります。
四月に、担任の先生が「怖い…」と感じちゃうのはなぜでしょう。
もう一つ思い当たるのは、先生も緊張感を抱いてしまう時期ということです。
あたり前のことですが、学校の先生も緊張するし、不安になるのです。
クラス替えして、新しい教室を受け持つとなったら、やっぱり先生たちも大変で、ついつい緊張感を持って臨んでしまうそうです。
生徒ひとりひとりが、どんな子たちか、まだわからない。
顔や性格、人間関係を把握するだけで大変でしょう。
一人一人の生徒へのベストな対応を求めることはできないような気がします。
先生は緊張しながら、この一年、受け持ったクラスをどのように引っ張っていくか必死に考えているはずです。
私たちはフリースクールですが、通ってくれる子どもの人数は、学校の一クラスの人数より少ないです。
クラス担任の先生は、30人以上もいる子どもたちの日常生活と人間関係、学習指導に責任を持ちます。
その重圧は、フリースクールで働く私には、ちょっと想像できません。
新しいクラスを受け持った先生たちは、いつの間にか気負ってしまったり、「管理」したり「ルール」に厳しくなってしまうかもしれませんね。
そうした先生の姿勢を「怖い」「厳しい」と感じてしまう子もいるようです。
人間関係がリセットされて、他人との関係に敏感になっているところに、新学期スタート時点での先生方の緊張感が加わり、「先生が苦手」「クラスの雰囲気がしんどい」という気持ちになるのかもしれませんね。
さらにこの数年は、新型コロナの影響下で、先生たちはいつの間にかピリピリした空気をまとってしまっていたそうです。
それはそうですよね、子どもたちの安全が脅かされていたわけですから。
それまで以上にルールを増やし、守らない子には厳しく指導し、時に苛立ちを表に出してしまったこともあるでしょう。
コロナ渦を経て、子ども同士の間だけではなく、先生と子どもたちの距離も少し広がってしまったのかもしれません。
繊細で頑張り屋さんの子は大変です。
あるいは、他人にも自分にも厳しい子や、逆に他人からの手助けを求めてしまいがちな子もストレスを感じるかもしれません。
また、先生に甘えたい、友達のように仲良くしたい、といった子も躓いてしまう可能性があります。
先生を始めとして、教室での人間関係や雰囲気に、大きくメンタルを左右されてしまいそうなタイプの子は、四月は本当に、「のらりくらり」、でいいと思います。相手の言うことはもちろん聞いておくけれど、そこまで重く受け止めない。
そしてお父さんお母さんは、良く話を聞いてあげる。
学校側が改善できることは限られるし、保護者として上手く励ましてあげることも難しいでしょう。
でもたくさん聞いてあげて下さい。
お子さんが愚痴をこぼせる相手は、最初はやはりお母さんお父さんに対してなのですから。
四月は難しい時期です。
親子ともども、すべきことの半分でもできたなら、自分をほめてあげましょう。