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中学不登校生の高校受験

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中学不登校生の高校受験

中学不登校生の高校受験について、一緒に考えてみたいと思います。

2025/01/31

中学不登校生の高校受験

中学不登校生の高校受験について、一緒に考えてみたいと思います。

中学不登校生の高校受験


ブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。

感謝申し上げます。


先日、「探究横丁ちょいすくプロジェクト」のオンラインセミナーで、少しだけお話させていただく機会がありました。

その時にお話させていただいた内容から、中学不登校生の進路について、考えています。


今回は、中学不登校生の高校受験について、一緒に考えてみたいと思います。


中学校で不登校だった子どもが、高校受験を考えたときに、一番問題になることが、「内申点」であることは、すでにお分かりの通りです。


公立高校はもちろんのこと、私立高校でも内申点が必要なところがあります。


この内申点をつけてもらえないことは、どのようにすれば改善できるかを考えます。


高校入試で内申点が不要になれば、当日の入試問題を解くことができればよい、ということになりますから、これは、最もシンプルな方法です。


これには、一番内申点を必要とする公立高校の入試において、この取り組みをしないといけないことになります。


一部の都道府県で、不登校枠入試だったり、学びの多様化学校(不登校特例校)があります。


形式上は内申書は必要なことがほとんどですが、内申点が入学試験の合否決定の資料にはなっていません。


公立高校の場合、不登校枠の入試であったり、内申点に対して配慮することで対応しているからです。


実施している都道府県があるのですが、まだまだ少なく、実施していても、定員数としては少ないのが現状です。


これは、学校に通っている子ども達やご家族から、「フリースクールなどに通って自由にしているのにずるい」などという意見が上がってしまうことがあるため、簡単にはいかないことが考えられます。


このことを解決するためには、公立高校の入試に置いて、内申点が不要の定員枠を設ける必要があります。


しかし、意図的に不登校になり、中学校の勉強を塾などで一生懸命にすることで、学校に通わない子どもが出てくることが懸念されます。


入試当日のテストだけで判断することになると、中学校に通っていても、学校での生活がどうであったかはわからないため、学校に通いながら、好き勝手してもいい風潮を生みだしかねないという懸念もあり、簡単にはいかないだろうと思います。



では、今度は子ども達の側から考えてみます。


子ども達は、内申点をつけてもらうためには、学校に通う必要がどうしても出てきます。


子ども達にとっては、できないことをしなければならない、最も苦痛なことなのです。


しかし、どうしても通わないことには、内申点がつかないのです。


特に、音楽、美術、保健体育、技術家庭の技能4教科は、学校で作品を作る、実際にやってみるということが必要です。


定期テストのようなペーパー試験やレポートのようなものだけでは判断ができない点です。


私も、以前は、定期テストを中学校から送っていただき、厳正に実施して、答案を送り返すことをしたことがあります。


技能4教科のテストもしましたが、技能4教科はやはり通わないと先生方が評価できないとのことで、定期テストの点数が良くても1という結果でした。


こういうことを考えても、通う以外の方法がなかなか見つかりません。


保健室登校、別室登校ということも考えられるのですが、学校内にいても授業の出席をしていないため、通っていないのと大差のない評価になってしまいます。


これについても、先生方の間でも、教室に入れない中を頑張って通っているんだから評価するべきだという意見があります。


これは、すごく不登校になっている子ども達に寄り添った意見です。


一方で、同じ学校内にいて、授業に出席している生徒がいるのに、授業に出席していない生徒だけに配慮をするのは不公平感があるというご意見もあり、簡単に別室でも登校しているから評価してもらえるというわけにはいきません。


フリースクール等に通った場合、学校の授業に出席したという扱いをしてもらえることが増えましたが、そうだとしても、内申点がつくかというと、別室登校と同じような扱いになっていることが多いのではないかと思います。


そう考えたときに、内申点をつけてもらうためには、やはり、学校に通う以外の方法が現時点では見当たらないのが実情です。


これを解決するためには、高校入試のあり方を根本から変えてしまうことが一番なのですが、入試のあり方を変えるのは、簡単なことではありません。


高校入試については、これからの高校での教育というものをどのようなものにするか、そのために、どういう入試が良いかをあわせて考える必要があり、これから、良い方向に議論が進んでいくことを待ちたいと思います。


最後までお読みいただきありがとうございました。

今日も良い1日をお過ごしください。   

(谷)




※「探究横丁ちょいすくプロジェクト」の第3回の様子は、Youtubeで一般公開されています。

ぜひ、ご覧ください。


第3回 
教員×保護者 
学びの多様性を本気で考える
選択肢を広げる教育!
~受験が変われば、子どもも大人も世の中も変わる~

https://www.youtube.com/watch?v=ToOE0ub-cFk&t=249s

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