将来のために、最低限必要なことって何だろう？

小学校、中学校で学習したことを、ずっと覚えている大人って、ほとんどいません。

そもそも、学校の教科書を隅々までマスターする人なんてほんの一握りでしょう。

 

算数できなくても、日本語書けなくても、大人たちは、今日も何とか社会で生きています。

 

パーソナルアカデミーに来てくれる不登校の子どもたちは、何でもかんでもマスターする余裕はないので、「これとこれは最低限がんばろう！」と約束することが多いです。

時間足りない、環境的にちょっとムリ、本人のやる気ない、スタート時点での学力がヤバいなどなど…。

 

「全部」を学ぶのはなかなか無理です。

これは不登校に限らず、子どもたちみんながそうだと思いますが。

 

もちろん目の前の子どもが大人になって、社会で何らかの役割を担って、自立していくのに必要な能力を身につけてから、パーソナから巣立ってほしいなあ、といつも考えています。

 

でも、子どもたちがこれから大人になっていく時に、最低限必要なものってなんでしょう。私には、まだその答えが分かりません。

これだけは大人になるまでに、絶対獲得しておけよ、というもの。

 

馬鹿にされたり、損したりすることを気にしなければ、何とか生きていけないことはない、ような気がします。

 

何だかうまく言えないのですが…。

あれも出来ない、これはしたくない。出会いがない、運が悪い。

そんな時でも、とりあえず何とか凌いでいくために、何が必要なのだろう。

 

気合とか体力？

愛嬌とかコミュ力？

敏感だったり、逆に鈍感だったり。

 

どれも的外れだろうな。

新型コロナウイルスの影響で、「身を守る（心を守る）」ということをいつも以上に意識しながら、答えが出ずに悶々としています。