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不登校の時の「仕方ない」と「頑張って」

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不登校の時の「仕方ない」と「頑張って」

不登校の時の「仕方ない」と「頑張って」

2022/10/31

例えば、「学校に行きたくないと言うなんて、根性がないからだ」というのは、随分古い意見だと思います。
多分最近のお父さんお母さん、学校の先生もそんなことは言わないでしょう。

「いじめなんかに負けず、頑張って学校に行け」とか
「体調が悪くなるのは、気持ちが弱いからだ」とか

そんな無理解なことを言う人は、ほとんどいなくなったと思います。

 


でもお母さんお父さんは
「不登校になるのは仕方ない。でも他の子と同じようにせめて○○であってくれ」
とついつい言いたくなることはないでしょうか。

「規則正しい生活習慣」
「集団行動をする力」
「同年代と同じ学力」
「外を駆け回る体力」
「将来に対する展望」
「新しいことを始める勇気」
「現実的な感覚や常識」
「ストレス耐性」
「負けん気、ハングリー精神」
「コツコツ積み重ねる根気」
「イヤなことでも続ける忍耐力」
「外出する習慣」

これまで接してきた保護者の皆さんをパッと思い出してみただけでも、「学校に行かなくてもいいけど、こういうことは頑張ってもらいたいな」とおっしゃていましたね。

不登校になるのはいいけれど、これくらいは求めてもいいのかな?
頑張ってこれだけはしよう、と声をかけてもいいものだろうか?
「見守る」ということは、好きにほったらかしにすることなのかな?
 

 


学校や職場という環境から長く離れると、途端にだらしなくなったり、意欲がなくなくなることは大人でも結構あります。ほとんどの人にとって、それが自然な姿なんかな? とも思います。

多くの子どもたちは学校で強制されることがなくなると、嫌いだったことは増々やらなくなるでしょう。
体力は落ちるし、環境がガラッと変わればメンタルも不安定になるし。

これまで苦手だったことは、弱点としてハッキリ目立ってくるでしょう。
今まで苦にならなかったことまで、ダメになるかもしれません。

「しゃあない」
というのが本音です。
「一時的には仕方ないよね。そのうち改善していこうね。」
そんな感じ。

 


その一方で、お父さんお母さんが「○○を頑張ろう」と声を掛けてもいいと私は思ってます。
「朝は何時までに起きようね」
「少しは勉強しようね」
「これだけは守ってね」
こんな感じ。

それぞれ状況が違うだろうけど、お父さんお母さんが本当にお子さんのことを思って、大事だと考えることなら、気持ちを伝えてもいいと思うからです。

ただ大前提は、「頑張れ」というメッセージが「学校に戻るために頑張れ」というメッセージに繋がってはいけないことです。
応援が登校へのプレッシャーになってはいけません。
日々の生活や学習を頑張ることと、学校復帰を目指すことはきっちり分けて考えるべきでしょう。
 

 


学校に行けなくなると、勉強が遅れ、生活が乱れ、苦手なものが増えるかもしれません。
それは多分「しゃあない」ことなのでしょう。
それと同時に、今の状態を改善するために「頑張ってほしい」とお母さんお父さんが望むことは、何らおかしいことではありません。

もちろん端から無理なことは無理です。
人の目が怖い子に外出しろと言ったり、不眠や血圧の問題を考慮せず朝7時に起きろと言っても、無理なものは無理です。

しかし
「学校行けないことは、仕方ないけれど…、ゲームを夜遅くまでやっていて、お昼まで起きて来ないんです…。見守っていないと駄目でしょうか?」

いや、それは言ってもいいでしょう。
「もうちょっと生活リズムを整えるように頑張ろう」
と言いましょう。

それでもきっと治らないと思います。
ある時期が来るまでお子さんはゲームに没頭すると思います。
でも「今のあなたの状況はちょっとヤバいよ?」という意見は伝えてもいいでしょう。

お子さんがちょっと元気が出てきたとき、本人が「そろそろ何とかしないとな」と思える程度には、伝えておいてもいいと思うのです。
 

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