学校が好きな子も、不登校にはなる
2023/01/17
年が明けてくると、自然と4月からのことが話題に上ってきます。
4月からも継続して、フリースクールに通ってくれる子も、もちろんいます。
その一方で、
進学に向けて、すでに大まかな方向性も決まり、勉強を頑張っている子。
来年進級したら、学校のクラスに戻るかどうか、悩んでいる子。
たくさんいます。
学校に行きたいという子は、不登校になった子どもたちの中にもたくさんいるのです。
学校に「行かなければ」ではなく「行きたい」という子たちです。
学校で楽しいことばかりではなく、しんどいこともあるし、頑張らなきゃいけないこともある。
それは分かっているけれど、やっぱり学校に行きたい。
学校に行けなくなったからと言って、学校への印象や思い出が悪いものばかりではない。
だからこそ、「できれば学校に行きたい」と考えるのでしょう。
当たり前のことですが、不登校はどんな子にでも起こりえます。
自分の意志で学校に行かなくなるにせよ、何らかのやむを得ない理由で行けなくなったにせよ。
勉強についていけなくてしんどい。
授業で、行事で、委員会、部活で、嫌な経験をしてしまった。
ある日突然、学校が怖い場所になってしまう。
いくらでもそんなことはあります。
今在籍している学校が嫌なだけで、ほかの学校なら行けるのに。
あの先生が、あのクラスメイトがいなければ、登校できるのに。
そんなケースもよくあります。
本来は学校に行くのが大好きな子でも、ある日突然、不登校になりうるのです。
規律正しい生活をして、勉強をバリバリして、部活に熱中して。
校則や集団生活にも順応しているし、大人が見れば順調そのものであっても、学校に行けなくなることはあります。
テストで百点取って、体育でも部活でも活躍して、学級委員長をして、友達や先生たちからの信頼も厚い。
それでも学校に行けなくなる場合はあります。
学校でこそ、自分を発揮できていて、自信を持って振舞えていた。
そんな子でも、いつの間にか学校に行けなくなることはあります。
少し休憩したら。
環境が変わったら。
また学校に行ってみたいという子どもたちはたくさんいます。
私たちはフリースクールですので、学校に行きたくない、行けないという子どもたちがいても全然かまわないと思います。
一方で今は行けないけど、行ってみたいな、興味はあるなという子には、どうやったら行けるようになるか、一緒に準備したいと考えています。
学校に行ったり行かなかったり。
休んだり復帰したり。
もっと流動的になればいいのに。
子どもも大人も、心理的な負担がもっと減ればいいのに。
社会の視線も、制度的にも、もっと寛容になればいいけれど。
そんなことを感じています。
極論を言えば、学校生活がすべてうまくいっていて、
人間関係にも問題はなく、成績優秀、健康そのもの、家庭環境に問題のない子であったとしても、
不登校にはなります。
不登校になるときはなるだろうと私は思っていますし、なって仕方ない、全然構わないと思っています。