フリースクールに携わっている動機 その1
2021/07/09
私(中内)はフリースクールで働きながら、不登校の子どもたちと接してきて10年くらい経ちます。
パートタイムで手伝いをしたり、学習塾っぽく勉強を教えたり。
自分が、どれくらい子どもたちの手助けができているのか、今でもあまり自信はありません。
「もっと色んなことを勉強しないといけないな」
「熱意を持って自分から動かないとダメだよな」
そんなことをいつも考えています。
周りの人に頼りっぱなしです。
同じように不登校に関わって奮闘している、色んな人の姿を見ると、ついつい自分と較べてしまい、後ろめたさや劣等感を感じます。
そんな私ですが、何か子どもたちの役に立てればいいな、と思い今でもこうして、パーソナルアカデミーのスタッフを続けています。
何故、そういうことを続けているのでしょう。
子どもたちにどうなって欲しくて、どのようなことを伝えたくてそうしているのでしょう。
私は、色んなことに自信がなくて、引込み思案な人間です。
面倒くさがりで、他人に気持ちを伝えることが苦手です。
そうした自分の欠点に納得していないし、それなのに何もチャレンジをしていない大人です。
ですから私自身の成功体験や、他では聞けない貴重なエピソードを通して、子どもたちを前向きに引っ張りあげることはできません。
その代わり、私のこれまでの失敗を通して「もう少しこうしたらどうだろう?」と言ってあげられることはできます。
このままでこの子は大丈夫だろうか、と思った時に「ちょっと立ち止まって、考えてみない?」と声をかけることはできると思います。
「自立して生活できる人」
「気持ちを表現できる人」
「自分と他人を大切にできる人」
そんな大人に子どもたちにはなってもらいたいです。
そしてそう思うのは、そのような大人になれなかったときのしんどさを、私自身が体験したからです。
今回から複数回に分けて、私が中学生で不登校になって、そこから大学に進学して、そこからの私の失敗などなど、連続して書いてみようと思います。(だいぶ昔のことですので、記憶違いもあると思いますが)
次回は私が不登校になったきっかけ、中学2年生の時のことを書いてみたいと思います。